小児科医 眞々田容子医師にきく

小児科医
眞々田容子 医師にきく

健康は目的ではなく、 その先の「生きたい人生」のための手段

西洋医学から統合医療へ。
食・心・生活環境、そして子どもたちの未来を見つめて

片平:眞々田先生は、通常の小児科診療を行いながら、自然療法も取り入れた統合医療も続けていらっしゃいますが、クリニックを設立したのは、いつでしたか?

眞々田:2015年に開院して、ちょうど10年ほどになります。当時、統合医療を求めて来られる患者さんは月に数人くらいでした。それが今では、診療の中で2~3割くらいの方が希望して受診されます。できるだけ薬を使いたくないという方も多く、オンラインで食事や生活について相談される方もいますし、全国から受診される方や、帰省・旅行と合わせて定期的に来られる方もいます。11年近くかけて、ようやく根づいてきたように思います。

片平:開設したきっかけは?

眞々田:信州大学の医学部では西洋医学を中心に学んできましたが、もともと自然療法や昔ながらの手当のようなものが好きで、大学時代から自分なりに学び続けていました。今振り返ると、それが現在の診療につながっているのだと思います。

「早くお医者さんになって、私を助けて」
―白血病の友人との約束

片平:医師を目指したきっかけは?

眞々田:原点には、白血病になった友人との約束があります。私は医療者がいる家庭で育ったわけではないのですが、高校時代、仲の良かった友人が白血病になりました。そして「早くお医者さんになって、私を助けて。私だけじゃなく、病気の人みんな治してあげて」という言葉を残して亡くなったのです。その言葉はずっと私の心に残り、医師として歩む大きな原動力になりました。そこで血液疾患、とくに小児の血液疾患をしっかり学びたいと思いました。

片平:大学病院では白血病をはじめ、重い病気の子どもさんたちの治療にも携わってきたのですね?

眞々田:当時、受け持った白血病の患者さんの多くの方が亡くなりました。その一年間で、私自身の精神もかなり消耗しました。白血病では血小板が減り、出血しやすくなることがあります。最期の場面で、蘇生処置をしても出血が止まらないような壮絶な状況も経験しました。それでも心臓マッサージを続け、何とか命をつなごうとする。救命医療として必要なことだと理解しながらも、私はそこで強い違和感を覚えました。「ここまで来る前に、もっとできることがあるのではないか」と。
その後も一般病院で小児科、アレルギー領域、新生児医療などに携わりました。染色体異常のある赤ちゃんや、非常に小さく生まれた赤ちゃんの治療も経験しました。

子どもたちの食生活を見て、薬を出すだけの医療には戻れなくなった

片平:ご自身の体験から食に対する意識が高まり啓蒙もされていらっしゃいますね。

眞々田:医学部時代、実家を離れて一人暮らしを始めると、コンビニ食やファミレス食中心になっていきました。医学部では試験が次々にあり、勉強のストレスも大きく、大学3年生の頃にアトピー性皮膚炎を発症したのです。
大学病院を受診するとステロイド剤が処方されます。塗ればその時はきれいになりますが、やめるとまた悪くなる。それを繰り返しました。どんどん見た目が変わっていくことで自己肯定感も下がっていった時、仲間から言われた一言が、医者としての人生を変えました。「身体は食べたものでできている」と。
そこから食生活を見直しました。すると、みるみるうちに肌の状態が変わっていきました。病気を治すことは、薬だけではなく生活習慣そのものを整えることだと理解しました。現在の私の医療の原点は、ここにあります。

白血病の医療現場で感じた「もっとできることがあるのではないか」

眞々田:忘れられないエピソードがあります。白血病の治療を受けていた3歳ほどの子がマクドナルドのポテトを食べたいと言っていたこと。小学校6年生くらいの野球少年も「少年野球が終わると、みんなでマックに行って食べる」と話していたこと。
もちろん特定の食べ物が白血病の原因だったと単純に結びつけることはできません。でも医療現場で子どもたちの生活背景を見続ける中で、「もし日常の食生活や生活習慣が違っていたら、何か違う可能性はなかっただろうか」と考えるようになりました。食事や生活習慣で自分の身体が変わることを経験していたので、ただ薬を出すだけという診療には戻れなくなりました。
西洋医学には、救急医療や重い感染症など、命を救う非常に大きな力があります。抗菌薬をはじめ、急激な症状を抑える治療が必要な場面は確実にあります。一方で、どんな治療をしても繰り返す風邪や、治りきらない湿疹など、薬だけでは解決しない患者さんがいることも事実でした。それが2015年の開院につながったのです。

身体だけを診ない。
心・生活環境まで含めた「その人全体」を診る

片平:現在の治療方針を教えてください。

眞々田:身体と心、取り巻く生活環境なども含め、その人全体を見ていくことを大切にしています。クリニックには同じ思いを持ったスタッフが集まり、それぞれが専門性を持っています。
子どもの成長についても症状だけでなく、赤ちゃんの時の抱っこの仕方や生まれてから身についた習慣など、より早い段階から関わることが重要だと考えています。
ただし通常のクリニック診療だけではできることに限界がありますので、別のスペースにサロンを設け、多角的に状態を把握するための機器や、身体を整えるためのさまざまな方法を取り入れています。

片平:例えばどのような方法ですか?

眞々田:メタトロンのように身体の状態を周波数という観点から見ていく機器の活用です。医療機器ではないので「診断」という言葉は使いませんが、現在の状態を知る一つの参考情報として利用しています。
バイオレゾナンス系の機器なども、乱れていると考えられる周波数を整えるという考え方で活用しています。血液検査など通常の医学的検査と照らし合わせながら、「今の生活習慣を続けていくと、この方向に傾く可能性があるかもしれない」という気づきの材料として扱っています。

医師は「治す人」ではなく、その人が変わるためのサポート役

片平:統合医療を続けてきた先生だからこそ、お伝えしたいことはありますか?

眞々田:病気や不調は、自分の身体から届いている一つのメッセージでもあると考えるようになりました。それをどう受け止め、生活や考え方をどう変えていくか。
患者さん自身が自ら気づいていくことがとても大切です。医師は「何でも治してあげる人」というより、その気づきを支えるサポート役なのだと思っています。
西洋医学の薬が必要な時には使う。でもそれだけで終わらず、食、睡眠、生活習慣、心、家族関係、その人が何を大切にして生きているのかまで見ていく。私が目指しているのは、そういう医療です。

健康になることが最終目標ではない

眞々田:私は患者さんに、健康になること自体を最終目的にしてほしくないのです。

片平:それはどういうことでしょうか?

眞々田:健康は「手段」です。その先に、自分が本当に生きたい「人生」があります。健康になったら何をしたいのか。誰と会いたいのか。どこへ行きたいのか。何を成し遂げたいのか。そこが見えてくると、人は変わり始めるのではないでしょうか。
だから私が一番伝えたいのは、「あなたはどうしたいですか?」という問いです。病気だけを見ていると、その人の人生そのものが見えなくなります。私は生きる目的を持つことが「最強の免疫力」の一つだと考えます。さまざまな経験を重ねた今、私が目指しているのは、病気だけを治す医療ではありません。その人が自分の身体と心の声に気づき、家族とともに、その人らしい人生へ戻っていくための医療なのです。

診察室の外へ。
子ども食堂、ママフェス、教育活動、大使館へ

片平:今後の活動のビジョンは?

眞々田:今、クリニックの診療だけでは届かない部分にも活動を広げています。子ども食堂の活動をしたり、医師や専門家が家庭を支援する「ママフェス」のようなイベントを企画したりしています。
統合医療に取り組む小児科医の仲間ともつながり、同じ方向を向いている人たちと一緒に広げていきたいと考えています。
また、子どもの教育にも関わっていきたい。学校では扱いにくいテーマも含め、命について学ぶ授業、日本文化や言霊に触れる授業、神社仏閣での体験などを企画しています。さらに子どもたちを大使館へ連れて行き、その国の文化を知ってもらう活動も行っています。世界の多様性を受け入れながら、異なる文化の人たちとどうすれば幸せに生きていけるのか。それを子どものうちから知り、考えてほしいですね。

片平:本日は素晴らしいお話をありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしています。

 眞々田容子 ままだ・ようこ

医師。信州大学医学部卒業後、信州大学医学部附属病院小児科研修、市立甲府病院小児科、帝京大学医学部附属溝口病院小児科助手、賛育会病院小児科・新生児科医長などを経て、蔵前に「クローバーこどもクリニック」を開院。小児科・アレルギー診療を基盤としながら、食事・生活習慣、心身の状態まで含めて一人の人間全体を見る統合医療に取り組んでいる。開院から約10年。

ママフェスPRO

日時 2026年10月17日(土) 10:00~16:30
会場 ヒューリック浅草橋
参加費 入場無料
講師 吉野 敏明 先生
クローバーこどもクリニック院長 眞々田 容子 先生
医学博士・小児科専門医 統合医療実践者 木林京子さん

医学博士・小児科専門医 統合医療実践者
木林京子さん

健やかに生きる生き方・暮らし方

「人は、一人では育たない」医療に加えて大切なもの

片平:先生は現在、倉敷市玉島の里山にある自然豊かな環境の中で「すこやか未来~森の相談所」を主宰し、健康や子育てに関する相談をしているのですね。

木林:週に1回ですが、病気や不登校、障害など、お子さんやご家族が抱える課題のお話を伺っています。相談後は親子で山中を散策し、美しい景色を眺めながらリフレッシュしていただきます。こうして、この土地の自然のもつエネルギーに触れ、自己治癒力を高め、一人ひとりのお子さんの可能性を見出し、親ごさんが子育てを楽しめるよう応援しています。

片平:素晴らしいですね。この活動を展開したきっかけを教えてください。

木林:今まで小児科医として、たくさんの子どもさんやご家族と関わらせていただきましたが、「子どもを支える」ということは、単に病気を診ることではないとずっと感じてきました。もちろん、医療は大事です。命を守ることも、治療をすることも必要です。でも実際には、そのお子さんの背景にあるご家族の状態や、お母さんの不安、暮らし方、人とのつながり、安心できる居場所があるかどうか。そういったものが、お子さんの状態と深く関わっていることを、現場で何度も感じてきました。そして、その感覚の原点には、自分自身が育ってきた子ども時代の経験があるように思っています。

周囲の大人の優しい見守りが温かい幼少期の原風景

片平:どのようなご経験ですか?

木林:私の母は、小学校の教師をしていました。育休が終わって仕事に戻る頃、近所に住んでいたおばちゃんが、私を預かってくれたのです。1歳になる頃から小学校へ入学するまで、ほぼ毎日、おばちゃんの家で家族のように育ててもらったという経験があります。

片平:どんなお子さんでしたか?

木林:小さい頃の私は、かなりおてんばで、木やジャングルジム、登り棒など、高いところに登るのが大好きでした。砂場に穴を掘って落とし穴を作ったり、田んぼで泥団子を作ったり、秘密基地を作ったり‥。今だったら「危ないからやめなさい」と言われてしまいそうな遊びもたくさんしていましたが、当時は地域の大人たちが見守ってくれました。ハラハラすることはあったと思いますが、信じて見守ってくれていた‥‥。その“見守られている感覚”は、今振り返ると、とても大きかったように思います。このような体験から自分自身の感覚や、人との距離感、生きる上での土台のようなものが育まれていったように思います。このようにして地域の大人たちに見守られ育った経験は、私にとっても、働く母にとっても、大きな支えだったと思います。

小児科医になり多忙な日々の中で感じたこと

片平:そのような原体験を持ちつつ、小児科医の道に進んだのですね。

木林:最初に勤務した大学病院には、重い病気を抱えた子どもさんたちが集まっていました。日々、白血病や血液腫瘍、心臓外科の手術前後を過ごす赤ちゃんたちと向き合っていました。毎月のように移植手術が行われていました。
その後、松山赤十字病院へ移りました。ここでは小児救急、NICU、新生児医療、夜間救急などに携わり、相変わらず慌ただしい毎日が続きました。夜中に呼ばれることもあり、病院と夜間救急センターの当直を回しながら、目の前に差し迫る「命」に向き合い続けていました。

片平:そのような中で大きな転機がやってくるわけですね。

木林:西洋医学では、症状を抑えるために、ステロイドや免疫を抑える薬を使うこともあります。それは必要なことです。でも、それしか方法がないと思ってしまうと、医療者自身も苦しくなっていきます。ところが大学院時代に出会ったホメオパシーの本が、私にとって大きな転機をもたらしました。そこでは「病気」だけではなく、「その人全体」を見る視点があることを知ったのです。その時、すごく救われる感覚がありました。

新しい視点を展開する人をトータルで見る医学

片平:「別の見方がある」と知ったことで、何か変化はありましたか?

木林:患者さんとの向き合い方が変わりました。松山赤十字病院には、小児科専属のカウンセラーさんや、遊びを通して子どもたちと関わるボランティアさんたちもたくさんいましたので、現場では身体だけではなく、患者さんやご家族全体の心をケアする取り組みも行われていました。このような試みの中で、楽になっていく子どもさんや親御さんたちを見ることができ、「人をトータルで見る」ことの大切さを実感したのです。

片平:どのようにして、そのような思いを医療に取り入れていったのですか?

木林:当時の病院という枠組みの中では、統合医療や代替医療を自由に取り入れるには限界がありました。そのため松山で過ごした9年間は、「どうしたらもっと自由に、人を全体として支えられるのか」ということを、ずっと考えていました。そんな中で出会ったのが、『こんな病院が欲しい 「魂」のケアから「死」のケアまで』(マハーサマディ研究会編・天外伺朗監修・毎日新聞出版)という本でした。

片平:どのような内容なのですか?

木林:病気を治療するだけではなく、人が本来元気になっていくことを支える場所のあり方が提案されていました。同時に薬や医療のみに頼らない方向性を支援する考え方などに深く共感しました。
さらに洞察を深めていくと、全国に、同じような問いや志を持ちながら活動している人たちがいることを知って、大きな希望を感じたのです。

同じ志を持つ人の繋がりが広がっていく

木林:そのような時、6年前に睡眠や血流の研究家、片平さんとご縁があり、一緒に統合医療をテーマにしたZoomの活動を始めることができましたね。

片平:ご一緒できて光栄です。先生とのズームはすでに200回の運用実績があります。この流れで、今はリアルな統合医療のコミュニティ、“乃木坂ウェルネスルーム”があるわけです。

木林:すでにたくさんの会員さんがいらっしゃいますね。「すこやか未来」などの試みも最初から大きな構想があったわけではありません。むしろ、「気がついたら始まっていた」という感覚です。
合宿をしたり、集まりを重ねたりする中で、少しずつ人と人とのつながりが広がっていきました。さらに関心を持ってくださる方の周りには、また同じような思いを持つ方がいらっしゃって、新年会やさまざまな集まりで出会い、そこからまた次の活動につながっていく‥‥。

片平:実際に会って、話して、空気を共有し、ご縁が循環していく。そんな流れですね。

これからは身体の時代
安心して繋がれる場を提供したい

片平:これからのビジョンなどを教えてください。

木林:今は「身体の時代」だと感じています。頭で理解するだけではなく、自分自身の身体を通して感じ、整え、学んでいくことが大切です。心と身体、家族、暮らし、生き方を、分断せずにもう一度つなぎ直していくこと。そして、子どもにとっても、親にとっても、「安心して話せる場所」があること。たとえ家族でなくても、気軽に話せて、見守ってくれる存在が身近にあること。そんな環境は、これからの時代にますます大切になっていくのではないかと思っています。
私自身も、まだまだ学びの途中ですが、自分自身を整えながら、身体を通して、人と人とが安心してつながれる“場”を、これからも少しずつ育てていけたらと思っています。

片平:私も先生とのご縁を大切に、今後も安心して集える場を、ここ乃木坂で提供していきたいと思います。本日はありがとうございました。

医学博士・小児科専門医・統合医療研究者
木林京子

岡山県出身、岡山市在住。2001年、岡山大学医学部卒業後、小児科医として岡山大学病院で研修と研究を経、2005年に松山赤十字病院に赴任。成育医療センターで9年間、小児救急や一般診療に携わると同時に、子どもの成長発達支援や家族の子育て支援に尽力。2014年、九州のY.H.C.矢山クリニックにて「すこやか小児科」を開設。従来の小児科診療に加え、バイオレゾナンスや腸内環境の改善を取り入れた統合医療を展開。
現在は、岡山市内の医院の小児科医として活動。「すこやか未来〜森の相談所」を主宰し、活躍中。

まるみ麹本店 山辺啓三社長インタビュー

 
岡山で活躍している木林京子医師が、ご紹介してくださったのが、まるみ麹本店の山辺啓三社長です。当社は1950年に岡山県・美袋(みなぎ)の地で創業。以来、「日本一のお味噌づくり」を目指し、日本人の健康を守ることを使命として、伝統的な麹づくりに携わってきました。加えて素材がもともと持っている力を最大限に引き出すために、備長炭を蔵全体に取り入れ、電子イオン水を用い、麹菌が最も自然に力を発揮できる環境を整えています。

山辺社長は「味噌づくり」はもとより、「自然との向き合い方」を伝えてくれました。

「目に見えない微生物の世界を通して、自然が与えてくれる偉大な恵みに感謝しています。微生物は置かれた環境によっては、発酵が腐敗に転じる場合もあります。しかし植物の種子が土づくりの良くできた田畑に深く根を伸ばすように、麹菌も自然の恵みで収穫された良好なお米に菌糸をしっかりと伸ばすことができるのです。ここで自然の絶妙なバランスが与えられると微生物も植物も最大限の力を発揮できます。この絶妙なバランスこそが健康維持そのものと言えるのではないでしょうか」

社長は「健康」を特別なものとして語りません。「本来は自然な状態を『健康』と言います。ところが現代社会では利便性や効率が優先されがちで、私たちは少しずつ自然から離れてしまっているのかもしれません。だからこそ今、自然素材の豊かに生育する自然環境を大切にして、バランスを保った食生活をし“本来のバランス”に戻していくことが大切なのではないでしょうか」と語ってくれました。

伝統と革新で本物の食づくり
工場見学にいらっしゃいませんか

マイナスイオンで満たされた味噌蔵を始め、安心・安全でおいしい味噌をつくるための様々な工夫をご覧いただけます。毎日食べる味噌がどのようにつくられているか、少しでも興味を持っていただければ幸いです。(定員:10名様から)

胎内記憶研究 池川 明医師にきく

胎内記憶研究
池川 明 医師にきく

新しい時代に必要な魂と愛の世界観

胎内記憶研究との出会い『生きがいの創造』から

片平 先生は産婦人科医として長い間、ご活躍されていらっしゃいますね。
池川 平成元年に産婦人科診療所を開設し、28年間、お産に携わりました。29年目でお産を辞め、今は近くの助産院の嘱託を受け、そこの妊婦さんたちが検診に来るような形で仕事をしています。
片平 胎内記憶があることを知るきっかけになったのはいつですか?
池川 知ったのは2000年頃でした。福島大学経済学部の飯田史彦教授が書いた『生きがいの創造』という本を読んだことがきっかけだったんです。
片平 当時、話題になった書籍ですね。
池川 そこにはお腹の中の世界観についての話が描かれており、さらに胎内記憶の本の紹介がありました。トマス・バーニー博士の『胎児は見ている』やデーヴィッド・チェンバレン博士の『誕生を記憶する子どもたち』という書籍や論文が記されており、驚きました。
しかし、当時の日本では1995年に「オウムサリン事件」が起きたことがあり、総務省からスピリチュアル的な表現を制限するような御達しが出、マスメディアがこのような話を避けていたのです。ですから海外では研究が進んでいたのに、私は知らなかったのです。

胎内記憶の研究でたどり着いた魂の存在

片平 先生は具体的にどのように研究していったのですか?
池川 最初、ダウジングなどを用いて胎児に直接聞いていました。でもあるとき、堕胎を希望するお母さんと、誕生を切望する赤ちゃんがいたのです。その時は、お母さんに赤ちゃんと話してもらいました。これをきっかけに、自分だけの判断では責任が持てないと思い、お母さんに直接、話を聞いてもらうようにしました。
さらには胎児のみではなく、新生児や子供たちにも話を聞いていくと、さまざまな前世の記憶をもっていたり、お母さんを選んで生まれてきた理由や宇宙の話も出てくるようになりました。こうして考えていくと「魂」という存在について考えざるを得なくなりました。
片平 西洋医学の世界では考えられないコンセプトですね。
池川 今の科学の世界では、新生児はまだ脳ができていないから何も理解できないと考えられています。ましてや胎児の意思や考えなどについては全く考慮してこなかったことです。

魂はいつから宿るのか?そして宇宙論へ

片平 魂があるとしたら、いつからお腹に入るのですか?
池川 入る時期についてはバラバラなのですが、どうやら受精する前から存在しているようなのです。時には妊娠7ヶ月頃に入る魂もいるようです。
片平 多彩なケースがあるようですね。
池川 魂のことを研究していると宇宙論にいきつきます。宇宙は粒子で満ちていると考え、「粒子=人間の魂」と推測するようになった時、量子力学の種市孝先生に出会い、得心しました。さらに「自分は創造主である」とおっしゃる先端技術研究機構上席顧問のKENさんにも出会い、宇宙の成り立ちを聞いて感動しました。
その話を胎内記憶教育協会を一緒に立ち上げた理事の土橋優子さんに伝えたところ、土橋さんは「私は宇宙の始まりから知っていますよ」と言うのです。
彼女は宇宙に偏在する光の粒を「愛の粒子」や「宇宙の愛」と呼んでおり、愛こそ宇宙を構成する存在だというのです。
このようにさまざまな考察を重ねていくと、「宇宙は愛でできている」と確信できるようになりました。さらに人間も愛の粒子で構成されているので「人間も愛である」と思うに至り、目に見えない余剰次元、もしくは、どこかわからない世界に私達の魂本体があり、そこと今の私たちの肉体が繋がっているのではないかと考えるようになりました。

胎内記憶のメリットを伝える方法

片平 壮大な宇宙論に通じるわけですが、胎内記憶を研究することで、得られるメリットを教えてください。
池川 今は世界人口が80億人いますね。私はこの研究を世界の4億の方に伝えたいと思っています。そうすれば世の中は変わると思うからです。
片平 日本のみならず、世界中の人に広く伝えたいわけですね。
池川 日本では「魂」と言ったら、割と理解してくれて違和感なく受け入れてくれる方が多いので通用しやすかったのですが、海外は文化や宗教などによって異なる解釈の問題があります。
片平 例えばどのような点ですか?
池川 まずは神様についての概念が異なります。それから魂の生まれ変わりを受け入れない考え方など、たくさんあります。そこで、この部分の表現の仕方を工夫して脳科学と絡めていきながら「胎児に話しかけるといいですよ」という流れで持っていこうと試みています。
片平 アンチの方たちもいますか?
池川 もちろん、こういう話を嫌いな人がいますし、そういう方は、この説を叩いてきます。講演会にそういう人たちが集団で聞きに来ることもあります。なぜか、そういう会が満席になります(笑)
片平 興味深い現象ですね。
池川 この人たちは「反対」と言いながらも、実は応援しているんじゃないかと思いますよ。
片平 炎上商法かもしれませんね(笑)。

お母さんのストレスは赤ちゃんにどう影響するのか

池川 胎内記憶を紐解くと、胎児との対話を通じてお母さんの妊娠中のストレスも緩和しますが、生まれてきた子供の将来にも大きく関係があることがわかってきました。日本では夏休みが終わった時、中高生が300人くらい自死するという話を知っていますか?小学生も年間15人くらいは自死しています。その原因がどこにあると思いますか?
片平 広くいえばレンジからの電磁波、食品添加物、タバコ、排気ガス、ストレスなどが考えられそうですね。
池川 確かにいろいろな原因が考察されます。でも一番大きいのは、その子が生まれた時のお母さんの胎内環境です。
もちろん、その後の関わり方によっても変わってくるので一概にはいえませんが、お母さんが妊娠中に慢性的なストレスを抱えると、生れる子はとても攻撃的だったり、うつになるような性格に傾くといわれます。一方、お母さんが妊娠中も、出産の瞬間も幸せであれば、ストレスによる脳のダメージは、ある程度、カバーできるといわれます。
片平 妊娠中のお母さんの心の状態が大きく作用するのですね。
池川 ところが現在のお母さんは、妊娠中にストレスを抱えている場合が多く、産んだ瞬間に幸せになることはほとんどありません。そして、そのような状態で産まれた赤ちゃんは大泣きすることが多いわけです。するとお母さんはどうしていいかわからず、出産後、2週間くらいで4割の方がマタニティブルーを経験するという統計が出ています。

大切な愛を伝える5要素

片平 母と子供の関係は大きいですね。
池川 そもそも子供たちは、選んだお母さんを100%信頼しています。生まれたあと、自分だけでは生きていけないから、100%お世話になるわけですから、それができるお母さんしか選びません。
片平 なるほど。確かにそうですね。
池川 ところがお母さんたちが子供に対する信頼をもっていない。子供たちの将来が心配だから、不安だから「宿題をしなさい」「学校に行きなさい」と言うわけです。でも、その子のことを「絶対立派な大人になる」と信じていたら、何も言わなくても、その子は立派に育ちます。
このようなことをふまえ、私は「愛を伝える5要素」を提唱しています。これは「肯定的な言葉」「クオリティ・タイム(質の高い時間)」「贈り物」「サービス行為」「身体的なタッチ」です。
まずは肯定的な言葉として、「感謝」を伝えます。この言葉自体に即時性があるので、発した瞬間から愛が伝わります。
長期に渡って伝えるのが「存在の需要」と「子供を信じる」、そして「応援する」ことです。「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいない人生は考えられない」と子供に伝えるのです。

胎内記憶を広めて豊かな人生を

池川 さらに「クオリティ・タイム」は、子供の目を見て話を聞いたり、一緒に遊んで、子供に「大切にされている」と感じさせる時間を持つことです。
またいつも思っていることを形で表すことも大切なので、プレゼントをします。
もちろん子供のために食事を作ったり、身の回りの世話をしているお母さんは多いと思います。さらに「身体的なタッチ」とはスキンシップのことです。これで「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」といわれる「オキシトシン」というホルモンが脳から分泌されます。
こうしてお母さんのストレスを緩和し、子供も豊かな愛の中で安心して育つことができます。しかもお金は一切かかりません。ですから、このようなコンセプトを広め、多くの人が気づき、実践していたら、世の中はよくなると思うのです。
片平 素晴らしいですね。多くの人に伝えたいです。ありがとうございます。

1954年生まれ。「胎内記憶」領域の第一人者として、これまで数々の研究論文・書籍の執筆や、新聞・映画等のメディアへの出演を続けてきた。2014年から上映されている「かみさまとのやくそく」では主演を務め、現在までの観客動員数は31万人にのぼる。1989年に横浜市に産婦人科 池川クリニックを開設し、2016年までの28年間で約2700件の出産を扱った。現在では出産の扱いをやめ、胎内記憶を世界に広める活動に専念している。
池川クリニック公式web »

国内「統合医療」の 第一人者 川嶋 朗 医師に聞く

国内「統合医療」の 第一人者
川嶋 朗 医師に聞く

統合医療は人を幸せにする医療、学びと実践を。

今、必要な医療とは?
~統合医療とその教育・啓発~

川嶋先生と統合医療の歴史

片平:12年ほど前に私とPMC社長大谷憲氏の共著である『100歳まで元気で ぽっくり逝ける眠り方』の推薦文を川嶋先生からいただきましたね。
その節は本当にありがとうございました。本日は改めて統合医療についてお話をうかがいたいと思います。
いつ頃から統合医療は注目されるようになったのですか?
川嶋:西洋医学、補完代替医療、個人の価値観、人生観など、全部をカバーする理想に近い医療が統合医療です。通常の医療とそうではない治療、肉体と精神、細部と全体、集団と個、客観的データと満足度重視という形で統合したものです。
2000年を過ぎた頃から、通常の医療を混ぜた「統合医療 (integrative medicine)」という言葉が世の中で言われるようになってきました。
米国では2014年に、CAMという「国立補完代替医療センター」が「統合」という言葉を入れ「米国国立補完統合健康センター」という名前に変わっています。

日本における統合医療の発展

片平:日本における統合医療の歩みを教えてください。
川嶋:日本でも2000年初期に「統合医療」という言葉ができました。その頃は世界と歩調を一緒にしていたと思います。ところが以後、法的規制や進捗がなさ
僕も統合医療に携わってすでに20数年が経ちましたが、この国で統合医療の概念を啓発するのは難しいと感じることが多かったのです。というのも実は、2017年に僕は統合医療学会を開いたのですが、その時点では未来を見い出せずにやめてしまったという過去があるからです。
しかし今年、やっと一般社団法人「日本臨床統合医療学会」を設立することができました。この学会には、臨床ができる人たちに入っていっていただき、国内外の医療機関や研究機関との連携を深め、統合医療の未来を築いていくことを目的にしています。

長生きする日本人にとってなぜ統合医療が必要なのか?

川嶋:今、「人生100年時代」といわれていますね。日本人は長生きになりました。これには急性疾患や感染症を治してきた西洋医学の恩恵は大きく、素晴らしい功績を残してきました。ところが長生きすることで、加齢に伴う原因(敵)のわからない症状に苦しめられ、治療の手段が見つからない患者さんも増えています。
というのも西洋医学は分析医学ですから、臓器別に診断や治療を行っています。しかし臓器は全て繋がっているわけです。だから臓器別に診断する西洋医学では、複数の部署で診断せざるを得ず、まるで「たらい回し」のように診断や治療が行われます。これでは患者さんとしても負担が大きいと思います。
昨今では Quality of Life(QOL /「人生の質」「生活の質)という概念が重要視されていますが、この概念を含んでいる通常医療はほとんどないといっても過言ではないでしょう。そこでQOLの概念が入っている医療を求めると、補完代替医療が考えられます。

QOLを大切にする補完代替療法と世界各地に伝わる伝統医学

片平:補完代替療法について教えてください。
川嶋:標準治療を補うための補完医療と、標準治療の代わりに行う代替医療をまとめたものが補完代替療法です。
漢方、鍼灸、健康食品、サプリメントなどが含まれ、病気の緩和やQOLの向上を目的とするものです。補完代替医療を言い出したのがアメリカです。
1992年からNIH(アメリカ国立衛生研究所)の中にこの部署を設けています。また現代医学が成立するずっと以前から世界各国で発展し、利用されてきた伝統医学というものもあります。
これには薬草、瞑想、食事療法などもあり、インドのアーユルヴェーダや中国医学なども含まれます。また心身相関療法なども入ってきます。
ほかには波動療法、O-リングテスト、エドガー・ケイシー療法、ロボット、人工知能(AI)などもあります。
このようにさまざまな医療を統合して治療をする「統合医療」は、一人一人の人生や価値観に密接に関わってくるものだと考えられます。

統合医療は人を幸せにする医療

片平:単に病気を治癒するだけではなく、生き方をも尊重するということですね。
川嶋:どのような人でも、独自の人生観や価値観を持っているわけですから、その人がどういう人生を歩んでいきたいのかを尊重することが大切です。
そして、どのような人でも100%、「死ぬ」という事実は変わらないのですから、どのような死に方、つまり生き方をしていくのかということを大切にして、その概念を患者さんと共有し、治療をしていくものを、改めて「統合医療」と言うのではないかと思っています。それは理念であり哲学であり、概念でもあるのです。
ですから一言で言い換えるとするならば、統合医療とは、「人を幸せにする医療」ともいえます。もっと言うと、「死ぬときの後悔を最小限にする医療」でもあります。その人の哲学や生き方を実現するための医療ともいえるでしょう。

統合医療を希望する患者さんに対して

片平:先生はどのような場合、統合医療を開始されるのですか?
川嶋:最初に患者さんの希望があります。通常医療だけでは治療ができない場合などに、患者さんは通常医療と補完代替医療の併用を希望することが多いわけです。
つまり西洋医学に限界を感じている人が統合医療に希望を見出すということですね。そこで私も、補完代替医療が必要だと思った場合、その治療をしている先生をご紹介します。
片平:補完代替医療を求める患者さんと通常の西洋医学のドクターの間で何か問題が起きることはありますか?
川嶋:西洋医学の先生方の中にはときたま補完代替医療を嫌っている場合があるので、患者さんも西洋医学の医師に内緒で補完代替医療をすることがあります。
一方、補完代替医療の提供者が「西洋医学なんてやめてしまえ」と拒否する場合も結構あります。このような時は両者の考え方を融合する必要があります。
また反対に患者さんの中にも、単に「通常医療が嫌い」という理由で、西洋医学や通常医療を断固として断る方もいらっしゃいます。このような場合は、通常医療のいい面もあるという話をしながら診療を行うことにしていますが……。

患者さんには勉強を勧める
統合医療/補完代替医療関連の書籍

片平:先生から統合医療をお勧めすることはあるのですか?
川嶋:僕は普段の診療で患者さんたちから、「どのような補完代替医療や伝統医療などの治療をしていいのかわかりません」と問われても、こちらからは積極的に何かを提供することは絶対にしません。
その理由としては、私から提案した途端に患者さんからの「依存」が生じてしまうからです。そしてその治療がうまくいかなかった場合、その方は「統合医療」に対して悪いイメージを抱くでしょう。
だから「一緒に勉強しましょう」と言って僕が書いた書籍を読んでもらいます。
本には、さまざまな医療のことが客観的に書いてありますから、「この本で勉強された中から興味があるものを教えてください。その内容を細かく説明しましょう」という話をしています。
患者さんからの具体的な希望や質問があって初めて、その有効性、安全性、危険性、そして、かかる費用なども全てお伝えすることにしています。患者さんがそれを十分に理解した上で、「一緒にやりましょう」と一歩を踏み出すわけです。

統合医療の果たす役割

片平:統合医療の果たす役割を具体的に教えてください。
川嶋:それぞれの疾患別に考えられると思います。第一に通常医療では治癒できない末期がんなどの患者さんに対する取り組みが挙げられます。西洋医学のみでは限界があると判断された時などです。次に神経難病です。現状の医学で治療ができるのはパーキンソン病くらいで、他の神経難病はほとんど治療ができないといわれていますが、統合医療を使って治療ができると思われます。
ほかには膠原病の治療もできます。西洋医学では免疫抑制薬を使い続けるので、専門家は薬を止めることはできないと思っていますが、本当は止めることができます。実際に治している方が複数いますし、免疫抑制薬も全て切れている人がいるのです。膠原病は治る病気といえます。
片平:患者さんにとって救われる話ですね。
川嶋:遺伝病はある意味では仕方ないと思われるかもしれませんが、その患者さんが元気に生きていけるような治療ができればよいのではないでしょうか。そういう土壌を切り開いてあげるのも、これからの医療の役割ではないかと思います。

現代に多い慢性疲労症候群と不定愁訴の数々

川嶋:昨今、多いのが症状があり、診断基準が決まっていても、これといった治療方法がないものです。例えば慢性疲労症候群です。疲れるだるい、動けないという症状で悩んでいる方がいます。
また線維筋痛症という疾病は、原因不明ですが、相当な痛みが出るものです。これも診断基準が決まっているのに治せなくて患者さんを苦しめています。
さらに検査異常のない「不定愁訴」と呼ばれるものがあります。これは病院へ行って検査をして「どこも悪くない」と診断されたときから始まります。でも患者さんは、明らかに何か日常生活に不都合な症状があって困っているわけです。
検査結果に異常な数値が出ない場合、通常医療の面からは何も施すことができないのが通常医療の限界です。
片平:患者さんにとっては、治療ができないので困惑しますね。
川嶋:通常医療の検査で異常がなくても補完代替医療の診断体系を用いれば治療が可能となることは少なくありません。例えば漢方医学やホメオパシーなどを用いれば通常医療の検査で異常がなくても治療が可能なものも多々あります。

生活習慣病でよくある医師の言葉

川嶋:医師が「血圧や悪玉コレステロールの数値が高いから、薬を飲まなければいけません」と言うことがありますね。長い間、医師も患者さんも当然のこととして、このような会話をしてきたかもしれませんが、よくよく考えればおかしなことです。
なぜ医師が患者さんの身体のことを決めつけるのでしょうか?
僕は、平均寿命を過ぎた方で高い血圧の数値が出たときに「飲まなければいけません」とは言いません。余命1ヶ月といわれた方に対しても言いません。
このような方は飲もうが飲むまいが遅かれ早かれ死ぬと考えるからです。
もちろん患者さんのほうから「血圧を下げたい」と言ってくる場合があれば、その方の希望をリスペクトします。
患者さんはそれぞれの考え方や価値観を持っているはずです。そこを無視して診断し、治療を勧めるのは医師の価値観を押し付けているだけなのです。

お任せ医療とエクスキューズ医療

川嶋:一般的に今の日本の医療は完全に「お任せ医療」だと思います。
患者さんはご自身の身体のことなのに、医師に頼りすぎてしまいがちです。
「身体のことはわかりません。先生に全ておまかせします」という「医者任せ」の姿勢が多く見られます。確かにひと昔前なら情報も限られていたでしょう。
しかし現代では書籍や雑誌、インターネットなどでも情報を検索することができます。玉石混合のきらいはありますが、自分でいろいろ調べることができます。ですから本来ならば、自分の身体や治療方法のことなど、基本的なことだけでもいいので、勉強できるでしょう。
それなのに相変わらず全面的に医師に依頼する風潮があります。だから医師が「しなければいけない:must」という言葉を使うし、それが当然になっています。また「エクスキューズ医療」というのは医師側が使う「いいわけ」です。医師は「手術では取りきれません」「この治療は延命にしか過ぎません」「再発しないとは限りません」「可能性は否定できません」などと常に言い訳を伝え、過剰な画像診断をしたりして、ある意味で、自分を守っているのです。

日本人の健康に対する意識の低さ

川嶋:このような状況は日本人の健康に対する意識の低さにもつながります。
OECD(経済協力開発機構)で出している1999年のデータですが、日本の平均寿命はOECD加盟国の中で世界最長です。
加えて「回避可能な死亡率」すなわち「医療が充実しているから死ななくて済む国」という調査でも、日本は世界のトップクラスです。さらに慢性疾患の罹患率は5.7%。数字だけ見ると多いように感じますが、実際にOECD加盟国の中で日本は罹患率が低いという結果です。
ところが「あなたは健康ですか?」という質問に対して、日本は38カ国中、韓国に次いで下から2番目となっています。つまり多くの日本人は自分が健康だとは思っていないようです。
片平:健康に必要なものは何ですか?
川嶋:健康の3要素が運動、休養、食事です。OECD加盟国で2万8000人を対象に1996年に調査された結果ですが、「十分に睡眠を取っていますか?」「健康的な食生活を送っていますか?」「定期的な運動をしていますか?」という問いに対して、日本人の睡眠はワースト3位。食生活も運動もワースト1位でした。
この調査結果を見て、日本人には自ら健康になろうという意識が乏しいと推察されますね。

人々の意識が向上しなければ医療費は上がる一方

川嶋:日本人一人一人の健康に対するリテラシーが低いことが、結果、医療費の増加につながります。
2024年度が48兆円で、23年度から1.5%増えています。2025年度は54兆から60兆に達すると見込まれています。
しかも、この医療費の中には介護費も生活保護費も救急車の出動費も入っていません。ちなみに米国で救急車を呼ぶと、1000ドルくらいの費用がかかりますが、日本では無料です。だから、タクシー代わりに使う人も出ています。
このようなことをやっていたら、日本の未来はどうなるのでしょうか。
平成の初期は250兆くらいの赤字国債でした。平成の終わりには1000兆円近くまで行きました。2025年3月末時点で約1323兆余りといわれます。
これから我々の子供や孫たちが大きな負担を抱える未来が見えているのです。我々はもっと自分の健康のことに責任をもつ必要があるのではないかと思います。

統合医療アドバイザーになりませんか

片平:確かに多くの方に健康に対する考え方や統合医療に対する正しい知識を学んでいただく必要がありますね。
川嶋:統合医療を正しく発展、普及させるため2025年日本臨床統合医療学会を設立しました。現在高等教育機関で初めて統合医療の勉強ができる教育機関として神奈川歯科大学で統合医療の講座を展開しておりますがこのプログラムを学会にも適用することを考えています。
統合医療の概念と補完代替医療を1年で学べるプログラムです。講座修了者で統合医療の概念を完全に共有された方を日本臨床統合医療学会の統合医療アドバイザーに推薦させていただきます。
このプログラムはいずれ大学院で正式に学位の取れるものに昇格させたいと考えています。
統合医療を本格的に学びたい方には、ぜひとも受講していただきたいですね。
片平:それは素晴らしいですね。多くの方に学んでいただければ、日本の未来も変わることでしょう。

1957年生まれ。東京有明医療大学教授、東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門担当、医学博士。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年4月から現職。日本統合医療学会理事。
「統合医療」の視点から、QOL(人生の質)を尊重し、さらにQOD(死の質)をも見据えた、患者目線の診療姿勢で知られる。著書多数。近著に『「血流たっぷり」で今の不調が消える(日本文芸社)、「がんは自然に消える」(宝島社新書)、「病気の9割は「あ・い・う・え・お」で防げ!』(創英社/三省堂書店)などがある。

統合医療SDMクリニック
統合医療SDMクリニックは、日本の統合医療第一人者である川嶋朗医師による、最先端の充実した統合医療診療を行っています。個人の年齢や性別、性格、生活環境、さらに個人が人生をどう歩みどう死んでいくかまで考え、西洋医学、補完・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する“受診側主導”の医療を提供いたします。
東京都港区赤坂2-8-13赤坂こうゆうビル5階
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日本臨床統合医療学会
日本臨床統合医療学会は、科学的根拠に基づく研究教育臨床を通じて、西洋医学と補完代替医療を融合し、個人の価値観や死生観に寄り添う統合医療を推進する専門学術団体。疾患治療だけでなく、健康維持やQOL向上にも貢献。
*理事長・川嶋朗先生による講座や講演も含め、統合医療に関する最新情報を随時発信
WEBサイトはこちら »

としま昭和病院 大部幸医師に聞く

としま昭和病院
大部 幸 医師にきく

地域医療では患者さんの心身が元気になって、自立してもらうこと。
この課題をやっていくと全国に通じると思う

これまでの歴史

当院は私の祖父が1949年に前身の昭和医院として開業し、1952年に病院となって各時代で必要とされる医療を提供してきました。祖父の時代は、終戦直後の日本が混迷しており軍医だった祖父は何でもやっていました。お産をやったり腎臓摘出手術をやったり、必要に応じて何でも治療していたのです。父(二代目)の時代は、日本が高度成長期に入った時期と一致しています。老人医療費(当時)が無料になり医療が大病院などで臓器別に細分化された時期です。それに伴い、当院の役目は次第にプライマリ・ケア(患者さんを一人の人間としてとらえ、その人の体や心が抱える問題を総合的に診る医療)を担う方向にシフトしていったのです。私は三代目として2017年に理事長になりました。(2024年〜院長である夫が理事長も兼務)国の方針により病院の医療機能の分化が推し進められており、当院は急性期治療のみ行う病院から地域包括ケア(急性期治療後の病状が安定した患者さんに対して安心して在宅復帰できるようサポートする)を担う病院になることを選択しました。仕事に従事する中でこの医療機能が重要であることを実感しています。例えば、肺炎で入院した独居の高齢患者さんが体力の低下で外出することができなくなり生活支援が必要になった場合、すぐに退院させるのではなく多職種で生活を支援する介護サービスを構築してから退院していただきます。また、大病院で厳しい治療を受け体力が著しく低下した患者さんの転院を受け入れ、リハビリを行ったり介護サービスを構築したりします。
このように、地域の病院としてその時代に必要とされる役目を果たしてきました。

腑に落ちない三つの経験

私は20年以上ここで診療していますが、数年前に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の患者さんに対し数値を見て薬を選択する自分に気づきました。食事療法、運動療法とは言ってもバランスの良い食事とかウオーキングとか、簡単な指導しかできないものですから患者さんも具体的にどう改善したら良いのかわからず、結果として私が薬剤の処方に頼らざるを得なくなったのです。そしてまた、患者さんも薬に頼っている。こういう状況に悶々としていました。二つ目と三つ目は精神医療に関することです。私が身体疾患で診ている患者さんでメンタルクリニックから複数の抗うつ薬や抗精神病薬を処方されている方がいます。それで良くなっているのか問うと変わらないと言うのです。そして、症状が悪化するとすぐに薬が増やされます。一時的に薬が必要になることはあっても、根本的な治療やカウンセリングを施さなければどんどん薬が増えていくのは自明の理だと思います。私は精神科医ではないので薬については何もできません。患者さんのお話をただ傾聴している自分がいました。そしてこれまでの精神医療のあり方に大打撃を受けることになった経験を紹介します。当時52歳の拒食症の女性が「咳が出ているので診てほしい」とご両親から電話をいただき訪問診療することになったのですが、その女性は7回もの医療保護入院を経験した結果、極度の医療不信に陥り、その後7年間全く医療を受けず家に閉じこもったままでした。私が初めて往診した日のことを昨日のように覚えています。全く無表情で布団の中で横たわっており起き上がることができない状態でした。咳の原因は極度の貧血による心不全とわかり、自宅で治療を行い咳は治りました。その後も高アンモニア血症による意識障害で透析が必要になったため大学病院に入院を依頼、透析を脱した後に当院に転院し治療を続けました。いつの間にか、女性は少ないながらも食べられるようになっていて、自分のことを話し笑うようになっていました。そして、今では外来に自転車で通院しています。私が一貫して心がけていたことは、自分から食の話をしないこと、一人の人間として真剣に誠実に接すること、この2点です。ですので、精神科医でない私がいつもと変わらぬ診療を行っただけで通院できるようになったため、女性が過去に受けていた精神医療は何だったのだろう?と訝しく思うのも仕方のないことだと言えるでしょう。
どれも既存の医療では解決できない問題と認識していましたが、かといってこのままではいけない、どうしたら良いのか、という腑に落ちない想いを何年間も持ち続けていました。

篠浦塾との出会い

そのような気持ちを抱き続けていたためか、ある方から篠浦先生をご紹介いただき2024年から篠浦塾で学ばせていただいています。篠浦先生の凄いところは都立駒込病院脳神経外科部長で超多忙の在職中から篠浦塾を立ち上げたところだと思います。日本のために退職後に大きなことを成し遂げようとするその気概は凄まじいものだと想像できます。私は地域医療の一翼を担う医師として自分なりに一生懸命やってきましたが、地域の課題解決に留まっているだけではいけないなと考えさせられました。しっかりと地域の課題をやっていくと日本全国にも通じることになるのだろうと思っています。
篠浦塾で学んでいるうちに、既存の医療では解決できない私が抱えている課題の打開策を得ることができました。それが『統合医療』です。今の医学教育は主に西洋医療ですが、それだけでは改善しない症状が統合医療を施すことによって軽快した症例を篠浦塾のセミナーで示してくださいます。そして特筆すべきは篠浦先生が開発された脳活用度診断により、自分の脳のタイプを知り幸せに生きる「脳」の使い方を学ぶことができる点です。西洋医療でないと太刀打ちできない疾患は山ほどあり今後も必要な医療であることに変わりはないのですが、予防医療を継続し、よい脳の使い方をすれば癌や認知症を含む生活習慣病、精神疾患のリスクを減らすことができるでしょう。地域医療の使命は、病気にならないよう予防医療の視点でアドバイスし、病気を発症してしまったら根本原因を説いて統合医療で治療を行う。これらにより人々の心身を健やかに導くことだと思います。

乃木坂ウェルネスに入ったきっかけ

既存の医療従事者でない方たちがどういうことをやっているのかという興味と木曜日は医療従事者が集まっているので、そういう方たちと繋がりたい潜在意識から入りました。当院は統合医療を取り入れ始めたばかりのため付随する業務で慌ただしく、乃木坂ウェルネスへの参加がなかなか叶わないのですが、地域医療の使命としての統合医療、という観点からの発信場所として最適だと思っています。このような場を提供していただきありがたく思います。

としま昭和病院
東京都豊島区長崎5-17-9

●診療科目
一般内科 /  糖尿病内科 / 循環器内科 / 消化器内科 / 呼吸器内科 / 神経内科 / 外科 / 整形外科 / 肛門外科 / 泌尿器科 / 漢方内科 / 皮膚科 / リハビリテーション科

●専門外来
糖尿病外来 / 喘息外来 / 漢方外来 / 心臓外来 / 内視鏡検査
●その他のご相談
初めての介護相談 / 物忘れ・認知症の相談 / 体重減少・貧血相談 / 訪問診療 / レスパイト入院

乃木坂ウェルネスルーム 第6期 利他交流会 記念公演

日時 2025年6月17日(火) 18:00~
会場 (株)ホリスティックウェルネス(東京都港区六本木7-4-14-2F)
参加費 一般 2,000円 /会員 無料
講師 としま昭和病院 大部 幸 医師 td>

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覚醒下手術で世界を代表する脳外科医 篠浦伸禎医師にきく

覚醒下手術で世界を代表する脳外科医
篠浦伸禎 医師にきく

戦後、消えてしまった家族的なコミュニティーを共に作り、社会貢献することで幸せな人生をめざしています。

覚醒下手術と西洋医療

片平:篠浦先生は、脳のスペシャリストとしてご活躍されていますが、最近、注目されている「覚醒下手術」とはどのようなものなのでしょうか?
篠浦:患者さんを覚醒させた状態で手術をする方法です。脳に痛覚がなく、脳機能が温存されたままですから、患者さんには完全に起きていただき、悪くなりそうな症状をずっとチェックきるのです。
片平:症状が悪化したら手術をストップできるわけですね。
篠浦:全身麻酔では症状が悪化したのがわかりませんので、覚醒下手術に比べて圧倒的に手術成績が悪いのです。覚醒下手術は手術成績がいいのみならず、目の前で神経症状が急激に変化するため、脳機能のあり方が明確にわかります。それに基づき、脳テストも作ることができたんですね。
片平:最近は脳科学なども関心がもたれていますし、医学の進歩は素晴らしいですね。
篠浦:現代医療を西洋医療、補完代替医療と分けると、現代医療のほとんどは保険制度に支えられた西洋医療が主軸になっているといってよいでしょう。この医療は、もともと戦場で発達した歴史がありますから、外傷や感染症などといった外敵と戦うために役立ちます。そしてこれまでの歴史は薬や手術などを用いる西洋医療を中心に発達してきたといっても過言ではありません。

西洋医療だけでは不十分


片平:西洋医療の問題点もありますね。
篠浦:西洋医療では病気を「敵」とみなして治療してきたために、体の中から発生する生活習慣病に対しては不十分です。
例えば、アトピーを例に挙げていうと、最初から西洋医療で治療した場合、初期段階でステロイドという薬剤を使用します。最初は劇的に効きます。ところがだんだん効果がうすれ、同時にステロイドの量が増えてしまって、にっちもさっちもいかなくなります。そこで初めて西洋医療から離脱し、別の治療法、例えば食事療法や波動医療を試みる例が非常に多く見られます。
片平:西洋医療だけでは不十分なんですね。
篠浦:病気の根本原因を治さずに、対症療法に終始するからです。例えばアトピーの根本原因のひとつに食事が悪いことが考えられます。小麦粉、砂糖、乳製品などのアレルギーで腸の状態が悪くなります。リーキーガット症候群といいますが、異物が腸から血管内や体内に漏れ出してアレルギー反応を起こすのが根本原因と考えられます。
ここで西洋医療ではそれを根本から解決するのではなく、アレルギー反応を抑制するためにステロイド剤を使って、一時的には治ったようにみせます。つまり西洋医療は症状を一過性に改善させますが、同時に自然治癒力をどんどん下げてしまうともいえるのです。

大切なのは自然治癒力の見直し

篠浦:私たちの体には本来、自分を治す「自然治癒力」が視床下部を中心に備わっているのですが、ステロイド剤を使って対症療法をすることにより、体が薬に依存するようになってしまうわけです。そのため自然治癒力が下がり、再発するたびに症状が手に負えなくなってくるんですね。
これはすべての生活習慣病にいえることです。生活習慣病の根本原因は、食、体、脳の使い方、つまりストレスに弱いと自然治癒力が落ちてくることも原因です。
片平:自然治癒力がキーワードですね。
篠浦:最初にのべたように西洋医療は外敵、急性期、厳しい状態に強いという特徴があります。そこでこの特徴は大いに活用したいわけです。ここに食、体、脳の使い方で生活習慣病を根本的に治す補完代替医療を組み合わせる「統合医療」が、すべての病気を改善させるためには必要であると思われます。つまり生活習慣病に関しても、厳しい状況の時は、西洋医療を用いることは有効ですが、それはできるだけ短期間にして、本来は最初から補完代替医療を徹底的に行うほうがよいのではないかと考え、集学的統合医療が必要と考えています。

集学的統合医療とは?

片平:集学的統合医療とは、どのようなことですか?
篠浦:本来は病気を治す力のあるはずの自然治癒力が、ストレスを含めさまざまな原因で落ちたために病気になっているわけですから、自然治癒力を上げることが大事なんですね。そこでさまざまな有効な治療法を組み合わせていけばよいのですが、人によって効果に個人差があるため、多くの実績のある治療法を体験し、何が合うのかを個人で確認し、その治療法を組み合わせて、自然治癒力をどんどん高めていく医療です。
私の主催する篠浦塾では、集学的統合医療を行うという治療方針のもとに、実績のある多くの治療家、治療機器メーカーと提携し、病気に合わせた有効な治療法を、過去の実績から提示しています。
片平:それは素晴らしいですね。
篠浦:たくさんある情報の中で回り道をしないように、効率よく病気を改善させるには、統合医療に関する知識が必須です。
その中でどの治療法が有効であるかに関する情報を患者さんが病気の初期から知っていることが必須なんですね。
例えば片平さんの扱っている寝具のアルファースリームなどはとても価値が高いと思います。またボイトレについても誤嚥性肺炎予防、右脳の活性化によるストレス解消、歌を覚えることによる認知症予防につながるわけですから、とても有効だと思います。
補完代替医療で成果を出している人が集まり情報交換ができる乃木坂ウェルネスは大きな役割をはたしていると思いますね。

篠浦塾を立ち上げた理由

片平:先生が篠浦塾を立ち上げたきっかけを教えてください。
篠浦:食・体・脳の使い方を改善にすることを目的として、本質的な医療、統合医療をするために約8年前に立ち上げました。
医療と教育に関して仲間と共に学び、戦後、消えてしまった家族的なコミュニティーを共に作り、社会貢献することで、幸せな人生をめざしています。
片平:具体的にどのようなことを企画されていますか?
篠浦:大きく分けて3つの分野があります。ひとつは「医療相談」です。認知症、発達障害、うつ病などの脳疾患やがんなどの生活習慣病に対して、西洋医療と補完代替医療を適切に組み合わせた診療方法をアドバイスをしています。脳テストを用いた脳の使い方の改善法のアドバイス、波動測定器(メタトロンSAKURA)、毛細血管血流測定器を用いて、どのような食や波動医療が病気の改善に役立つかアドバイスし、補完代替医療を実際に体験していただくような診療内容となっています。

講座を行い総合的に学んでいただく

篠浦:2つ目が「初級講座」を行うことです。「予防医療勉強会」では各分野で実績をあげている講師から食・体・脳の使い方を改善する補完代替医療を学びます。もし生活習慣病があればそれを改善することにも役立つでしょう。
そのために協力各企業に参加してもらい、体験会、製品の説明会を行っています。加えて「S-BRAIN勉強会」も行います。脳テストは、ストレスを乗り越えるための脳の使い方の改善法です。数値で明確にわかるようにし、学ぶことで、自分や自分に関わる人が幸せになるための適格なアドバイスが誰でもできるようになります。
また「薬を使わない脳疾患の治療法」についても学びます。薬で認知症、発達障害、うつ病などの脳疾患を治すのは難しく、逆に悪くすることも多々あるため実績のある講師にセミナーで治療法を話してもらい、実践することで脳疾患の改善に非常に役立つような内容になっています。
片平:それは素晴らしいですね。

資格制度で多くの人がより健康に幸せに

篠浦:3つ目が「資格制度」です。統合医療推進のために篠浦塾は活動しています。
集学的統合医療を推進することで多くの病気、特に生活習慣病を改善することに結び付くと思いますので、篠浦塾で学んで正確な医療知識をもつ受講生と篠浦塾の医師がチームをつくって、草の根的活動で医療を広げていきたいと思います。篠浦塾のセミナーをすべて学ぶと、「篠浦塾健康指導師(以下健康指導師)」という資格を得ることができ、患者さんをフォロー、脳テストを用いたカウンセリング、統合医療に関する講演をすることが可能になります。
片平:とても興味深い内容ですね。
篠浦:健康指導師は、患者さんに寄り添ってアドバイスやカウンセリングができるので、不安のために症状が悪化しがちな患者さんの病気の改善に大きな役割を果たすと思いますし、今までなかった新たな職業になると思います。困っている人の症状を改善し、幸せになるお手伝いをすることにより、日本全体を幸せな方向にもっていくことを目的とする職業になると思います。

1958年生まれ。東京大学医学部卒業、東京大学医学部付属病院、国立国際医療センター等に脳神経外科医として勤務。1992年東京大学医学部の医学医学博士を取得を取得。2009年より都立駒込病院脳神経外科部長。同病院を2023年3月退職し、同年4月一般社団法人篠浦塾理事長に就任。脳の覚醒下手術ではトップクラスの実績を誇る。週刊現代の「人として信頼できるがんの名医100人」に脳領域で唯一選ばれる。著書多数。
集学的統合医療 医療相談
集学的統合医療とは、医師を含め各分野の専門スタッフが協力して治療をおこなうことです。
統合医療についての説明、アドバイス/篠浦脳活用度診断を用いての治療法のアドバイス/さまざまな計量器を用いての情報読み取り、アドバイス/ご相談者に合った健康食品や機器、治療法の試用や体験 など
〈相談料〉 50分間 ─ 22,000円(税込)
25分間 ─ 11,000円(税込)
〈患者目線の会 年会費〉
月1,000円×(入会月〜12月の月数)
〈会場〉 健康増進クリニック
東京都千代田区九段南4-8-21山脇ビル5F

篠浦医師と予防医療を学ぶ会

講師:篠浦塾理事長 医師 医学博士
初級予防医学勉強会 開催日程(予定)
6月28日(土), 7月19日(土)/脳機能の改善編
8月 9日(土)/脳活用度診断テストの読み方
9月28日(日)/ドラマを視聴して脳の使い方を学ぶ

薬を使わない脳疾患の治療法講座

講師:篠浦塾理事長 医師 医学博士
6月 14日(土)/6月 29日(日)/8月3日(日)
脳機能から見た脳疾患の治療法
〈開催時間〉13:30 〜 17:00
〈会場〉 音頭ビル3階 貸会議室
JR秋葉原駅より徒歩5分
東京都千代田区神田泉町1-5-9
〈受講料〉 6,000円/回
懇親会も開催します(会費は別途)
9月28日(日)/ドラマを視聴して脳の使い方を学ぶ

『資格制度』篠浦塾 健康指導師

患者さんをフォロー、脳テストを用いたカウンセリング、統合医療に関する講演をすることが可能になります。

乃木坂ウェルネスルーム 特別講座

日時 2025年7月14日(月) 18:00~
会場 (株)ホリスティックウェルネス(東京都港区六本木7-4-14-2F)
参加費 一般 4,000円 / 会員 2,000円
講師 脳外科医 篠浦 伸禎医師

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